ここ最近思うこと。
プロジェクターの進化が止まらない!
モバイルプロジェクターが普及してきて、プロジェクター生活に慣れてきた人が次に求めるのは、やはり「綺麗な画像と音質」だろう。
値段が多少高くても、もう一段階上の高スペックのモノに買い換える人が多くなっている。
私も高品質のプロジェクターを試してみたい!という欲が、沸々と湧き上がってきてしまった。
今回、中国(深セン)メーカーのJMGOさんから3色レーザープロジェクターをお借りしたのだが、一気に虜になってしまった!特に娘の食いつきがヤバかった。
JMGO N1シリーズの魅力
JMGOのN1シリーズは、N1、N1 Pro、N1 Ultraの3種類から選ぶことができる。
デザインは統一されていて見た目はほぼ変わらない。
カラー展開は、N1 Pro、N1 Ultraがダークグレー。N1だけがライトグレーとなっている。
高スペックになるにつれ、値段と本体サイズが大きくなっていく。
N1シリーズの中では一番小さいサイズのN1の比較対象にiPhone13 miniを置いてみる。
次は、Anker Nebula Capsule IIとの2ショット。
レーザーの映像ってそんなにいいの?
N1シリーズの一番の特徴が【3色レーザー】だ。
モバイルプロジェクターの光源は、まだまだLEDが主流だ。
LEDは光が拡散して少し光がふんわりしているのに対し、レーザーはビーム状の光を照射するので拡散しづらくスクリーンに光がバシッと届いて、輝度と彩度が向上する。
レーザープロジェクターは、結構お値段が高めなので企業で使われる大きいプロジェクターが多い。そして、レーザーは単色か2色が主流。
3色レーザーは、映画館で使われるレベル。
赤・青・緑の3色使うことによって色域が大幅アップして、鮮やかさが増し増しとなる。
映画級の映像が一般家庭で楽しめてしまうのだ。
N1とN1 Proの解像度は、両方フルHD。
N1 Ultraだけ4K対応している。
今回 お借りしているN1、N1 Proと私物のAnker Nebula Capsule IIの3製品の明るさを比較をしてみた。
右上がN1Pro、左上がN1、下がAnker Nebula Capsule II。
一目瞭然。全く違う。
写真では、白飛びしている感じに移ってしまうが、実際は白がハッキリ映し出されている。
壁に反射する光が眩しくて目を細めてしまうほどだ。
明るさ調整で映像を暗くしたくなる。
ちなみに、真昼間にカーテンなし(我が家のリビングにカーテンがない)で映像を観るのには適していないと感じた。
白はハッキリと映るが、黒が見えなくなる。
カーテンを閉めて薄暗くすれば問題なく楽しめる!
N1は800CVIAルーメン、N1Proは1500CVIAルーメン、Anker Nebula Capsule IIは200ANSIルメーン。
と、明るさを表すルメーンの表記が違うので数値で比較することができない。
Ankerではアメリカの工業製品規格の「ANSIルメーン」が使われているが、JMGOでは中国が2023年春に新たに策定したプロジェクターの明るさに関する規格「CVIAルーメン」に切り替えた。ANSIルメーン評価の基準より更に厳しくした統一基準となっている。
➔日本ビジネス開発が測定した「CVIA」と「ANSI」ルーメンの違い
レーザーの光から目を保護。
眩しすぎる!という時は明るさを自分で調整することも可能だ。
プロジェクターの前にいる時、レンズを見てしまうと強烈なレーザーの光を目に浴びてしまう。
そんな時のために、視力保護機能が付いている。
【プロジェクター設定】→【視力保護機能】→【オン・オフ】と設定が可能。
視力保護機能をONにしていると、プロジェクター前に立ったとき感知して光が弱まる。
さらに、ブルーライトカット機能もついている。
寝る前の映画鑑賞などは、ブルーライトをカットしていると睡眠に良いとされている。
オートフォーカスが早い!
愛用しているAnker Nebula Capsule IIは、言うても4年半前に発売されたモバイルプロジェクター。
気になっていたのが、オートフォーカスの調整時間。
たまにフォーカスがズレていることに気づいてくれない事もある。
N1のフォーカス機能は、バッチリだ!
プロジェクターをワゴンに乗せて、前後斜めにユラユラと動かしてもスパンッとピントを合わせてくる。
ジンバル一体化って思っていた以上に便利!
プロジェクターは、角度調整が面倒なことが多い。
さらに、別途でスタンドを購入しなくてはいけない場合も多々。
N1シリーズは、本体とジンバルが一体化しているので角度調整がめちゃくちゃ楽!!
本体をクイッと上に向けるだけ角度調整できる。
回転軸がブレることなく、ピタッとしっかり止まってくれてストレス0。
N1の可動域は127°。
N1 Pro/N1 Ultraの可動域は135°。
前から思っていたのだが、天井投影する時の実際使いやすい位置って、枕の角度に合わせて足元側へ斜め上じゃないかと思うんだ。真上は首が疲れる。
角度調整が面倒なプロジェクターだと、この位置に投影するの結構大変。
N1を足元に置き、この絶妙な位置に投影できるのが本当良い!!!
これ、垂直水平(上下左右)の45°の台形補正機能が付いているから叶うことでもある。
壁に近距離で投影させているのでボコボコだけれど、台形補正具合を見てほしい。
上がN1。バシッと真っ直ぐに補正される。
下のAnker Nebula Capsule IIは、左右の台形補正が付いていないから歪んでしまう。
N1 ProとN1 Ultraの底面には、360°回転テーブルが付いていて、左右の向きもクルクル回すことができる。
回転テーブルはゴム製なので、設置面が固定されて滑らず片手で簡単に回せる。
(ホコリが付きやすいが)
とっても便利な回転テーブルは、残念ながらN1 UltraとN1 Proにしかついていないので、N1は持ちあげて置く位置を決める事になる。
N1の真ん中にある1/4インチボルト穴(三脚用ネジ穴)を使って天井吊りも可能。
市販の吊り金具(耐荷重2kg以上)を買えばOK。
N1 ProとN1 Ultraは、専用の天井吊り金具が必要になる。
専用のスタンドもあるが、どちらもデザインがシンプルでケーブルも見えないように収納できて、格好良い。
ボコボコの壁紙でも大丈夫?
壁紙って結構ボコボコしていて、壁に投影すると画質が落ちてしまう。
近距離だとボコボコが気になるけれど、2mほど離れて80インチくらいの映像になるとめちゃくちゃ綺麗!!
娘、自分の部屋で壁いっぱいに大好きな方達のライブ映像を見てキャーキャー叫んでいた。
こじんまりした我が家には、窓枠に置けるN1で十分満足できる。
プロジェクターの明かりだけで、こんなに部屋が明るくなる。(夜に撮影)
娘の部屋では、窓の位置と反対側の投影できる壁は真正面ではないので、台形補正とサイズ設定を自分で良い具合に調整していた。
重低音も感じられる
N1シリーズは音にもこだわっている。
デンマークのオーディオメーカー「Dynaudio」と共同開発されたスピーカーが搭載されていて、55Hzの低音が出せるようだ。
N1は5Wが2基。
N1 Pro/N1 Ultraは10Wが2基。
Dolby Audio、DTS HD共に対応している。
映画を観ていても、ライブ映像を観ていても、音質が良いと分かる。
私が苦手の高音がシャカシャカした感じもない。
普段使っているモニター(Dell S2721QS)より良い音が出ているのは間違いない。
ゲームの遅延は大丈夫?
プロジェクターでゲームをする人は、遅延具合がどうなのか気になる人も多いだろう。
Nintendo Switchに繋げる時は、本体の裏にあるHDMIポートを使う。
HDMI2.1で4K60Hzに対応しているから、HDMIケーブルも4K60Hz対応ならOK。
我が家が使っているHDMIケーブルはコレ⇩
N1の標準モードで、息子にフォートナイトをしてもらった。
少し、遅延を感じたが問題なく遊べるとのこと。
これを【ゲームモード】に切り替えるともっと遅延が気にならなくなる。
【設定】→【デバイス設定】→【映像調整】→【映像モード】→【ゲーム】
我が家では、リビングにNintendo Switchのドックを置き、寝室ではミニドックをモニターに繋いでゲームをしている。
HDMIケーブルを挿す時の注意
外部入力でHDMIケーブルを挿して角度を付けると、台座に当たる。
Amazon FireTV stickなど大きいモノは、特に傾けられない。
写真は、Amazon FireTV stickに付属されていたHDMI延長コードを使っている。
この角度が限界。
天井投影するのは、厳しい。
必要な人は、90°のアダプタがあると悩み解決!
3D映画が観られるだって!?
N1シリーズは、全て3D映像に対応している。
3D映画を見るには、DLP-Link対応の3Dメガネが必要で自分で用意する必要がある。
「DLP 3Dメガネ」で検索すると色々なメーカーが出している。
プロジェクター設定方法
3D映像を再生→【設定】→【デバイス設定】→【映像調整】→【3Dモード】をON→【左右】を選択。
3Dメガネを持っていないので、試すことができないのが残念だ。
3D映画は、少しずつ増えてきているがまだまだ少ない。
Netflixは3D映画をアメリカのみ配信しているらしいが、日本ではまだ未対応。
AppleもApple Vision Pro(2024年2月2日米国発売)向けのコンテンツとして3D映画を150作品以上配信される。
早く、簡単に動画配信サービスで3D映画を楽しめるようになってほしい!
保管用&持ち運び用BOX
製品が入っている発泡スチロールBOXは、そのまま保管用BOXとして利用できる。
サイズはかなり大きい。奥行の差がスゴイ。
N1のBOXサイズは、縦38cm×横23cm×奥行18cm。
N1 ProのBOXサイズは、縦42cm×横30cm×奥行22cm。
中は、仕切りがあってピッタリ入るのが気持ちいい。
ちょっとピッタリが過ぎるくらい。
特にN1 Proは重さが約4.5kgあるので、隙間に指を入れて持ちあげるのに一苦労。
蓋はロックがかけられ、勝手に開くことはない。
スーツケースのように持ち手が付いていることで、持ち運びが凄く楽。
ちょっと残念なところ
お馴染みのNETFLIXについて
N1シリーズは、Android11を搭載しているが、Netflixを視聴するには一捻り必要となる。
Netflixは認証しているプロジェクターにしかアプリを入れさせてくれない。
なので、Google Playからアプリをダウンロードすることができず、メーカー独自のアプリから取り込む必要がある。
JMGOアプリの「Desktop Assistant」からNetflixをプロジェクター本体にダウンロード。→Netflixの設定方法
Netflixは認証していないプロジェクターは、リモコンが使えなくなるので、スマホやタブレットにJMGOアプリをダウンロードしてNetflixを操作しなくてはいけない。
JMGO
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スマホをリモコン変わりにして操作するのって思った以上に面倒な作業なのだ。
Netflix使用時はマウスを使うのがオススメ!
本体のBluetoothにマウスを繋げることもできる。
しかし、リモコンもBluetoothで繋がっているので、たまにリモコン操作が出来なくなることもありテンションが下がる。
一番 楽に使えたのが、USB型Bluetoothマウス。
USBをプロジェクターに挿すだけで、設定不要でBluetooth接続される。
コンテンツ選びでスクロールも選択も楽々。めちゃくちゃ使える。
話しは戻って、プロジェクター内のNetflixアプリを利用した場合、最大解像度はSD(標準画質)となってしまうのが難点。
解像度HD・4Kで視聴したい場合は、Amazon FireTV stick・Google Chromecast・Apple TVなどのストリーミング機器をHDMIに挿して利用すると良い。
たまに訪れるバグ
プロジェクターを起動してから、少しリモコン操作がもたつく現象が起きる人もいるようだ。
本体のファームウェア更新で改善されるので、安心して大丈夫。
私は何度使ってもスムーズに動いてくれていた。
ただ、たまに後ろの背景枠にノイズが現れる。
角度が付いている時などに出現される現象。再起動すると解消される。原因は不明。
メーカー保証が1年間付いているの、気になるようであればメーカーに対応してもらおう。
コードレスではない。
コンパクトではあるが、バッテリー内蔵のモバイルプロジェクターではない。
ホーム型プロジェクターなので、室内で使うことを前提に作られているから致し方ない。
アダプタも結構大きく、N1 ProはN1より一回り大きい。
【JMGO N1】のスペック
『JMGO N1』のスペック | |
サイズ | 187×165×191mm |
重さ | 約2kg |
搭載OS | Android TV™ 11 |
ミラーリング | Chromecast |
光源 | 3色レーザー |
ランプ寿命 | 30,000時間 |
投影方式 | DLP |
ルメーン | 800CVIAルーメン |
投影サイズ | 80インチ~150インチ |
投影距離 | 1~4m |
投影タイプ | 長焦点 |
HDR | HDR10、HLG |
入力対応解像度 | 推奨:1080Pまで |
解像度 | FHD(1920×1080) |
台形補正 | 自動(垂直水平±45°) |
フォーカス | 自動 |
投影モード | フロント リア シーリング |
スピーカー | DYNAUDIO 5W x 2基 Dolby Audio(デジタル、デジタルプラスに対応)、DTS HD |
Bluetooth | 5.0(AAC、SBCに対応) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
内部ストレージ | 32GB |
RAM | 2GB |
入力端子 | DC×1,HDMI2.1(eARC)×1,USB2.0×1 |
出力端子 | 3.5mm ヘッドホンポートx1 |
バッテリー | なし |
消費電力 | 100W以下 |
騒音 | 26db以下 |
【JMGO N1 Pro】のスペック
『JMGO N1 Pro』のスペック | |
サイズ | 241×203×236mm |
重さ | 約4.5kg |
搭載OS | Android TV™ 11 |
ミラーリング | Chromecast |
光源 | 3色レーザー |
ランプ寿命 | 30,000時間 |
投影方式 | DLP |
投影タイプ | 長焦点 |
ルメーン | 1500CVIAルーメン |
投影サイズ | 100インチ~120インチ |
投影距離 | 1~4m |
HDR | HDR10、HLG |
入力対応解像度 | 推奨:1080Pまで |
解像度 | FHD(1920×1080) |
台形補正 | 自動(垂直水平±45°) |
フォーカス | 自動 |
障害物回避 | あり |
投影モード | フロント リア シーリング |
スピーカー | DYNAUDIO 10W x 2基 Dolby Audio(デジタル、デジタルプラスに対応)、DTS HD |
Bluetooth | 5.0(AAC、SBCに対応) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
内部ストレージ | 32GB |
RAM | 2GB |
入力端子 | DC×1,HDMI2.1×1,HDMI2.1(eARC)x1,USB2.0×1 |
出力端子 | 3.5mm ヘッドホンポートx1 |
バッテリー | なし |
消費電力 | 150W以下 |
騒音 | 26db以下 |
さいごに
我が家、本気でAnker Nebula Capsule IIから買い替えるか検討している。
とくに、娘がめちゃくちゃ気に入ってしまって返却を悲しんでいた。
購入するならN1。我が家に合ったスペック&サイズ感だ。
シアタールームなど大きい画面に投影させたい!という人は、N1 Ultraを選んだ方がいいだろう。
N1は、IKEAのワゴンに丁度いい具合に収まり、寝室と娘の部屋を行き来しやすく、延長コードも一緒に乗せていて電源も確保しやすいように設置していた。
先日、AnkerがNebula Capsuleシリーズのレーザープロジェクター『Anker Nebula Capsule3 Laser』を発売したので気になっている人も多いだろう。
公式サイトを調べてみてもレーザーの詳細が書かれていないので、単色レーザーなのかもしれない。
外に持ち出したり、コンパクト重視の人は、Anker Nebula Capsule3 Laserを選ぶだろう。
しかし、私のように家で使うのがメインの人には、JMGO N1シリーズが本当にオススメ!!!
前回のAmazonタイムセールでは15%OFFになっていて、N1が117,436円まで値引きされていた。
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