東京の感染者数が増加しはじめ、私の周りでもコロナ感染者が多数出ている。
「明日は我が身」状態の毎日を過ごしていた。
とある1月の金曜日、ヘトヘト状態で帰宅した息子(小学2年生)。
ランドセルを背負ったままカーペットに寝そべった。
いつもは、ランドセルを投げ飛ばして遊びに行くのに、明らかにオカシイ。
給食後に頭痛が始まり、体もダルダルになってきたらしい。
そんな息子の様子に担任の先生は気づいたて声を掛けたらしいが、私に何の連絡もなく5時間目の授業を受けて帰ってきた。
熱を測ってみると、37.8℃。
ついに来たか。
すぐに小児科に連絡をして、PCR検査を予約出来たので良かった。
予約の時間まで寝かせていたのだが「そろそろ出発するからトイレ行っておいで」と言った矢先、猛ダッシュでトイレに走り出した息子。
便器の蓋の上で嘔吐。トイレ中が一気に大惨事になった。
予約時間に来ないとPCRが出来ないと言われていたので、私は焦った。
急ぎまくって、熱のある息子の服を全部脱がせてお風呂場に抱えていき、洋服を用意して、トイレ内をザーッと処理していく。
家を出た時には、予約時間を過ぎていた。
向かっている途中で病院から電話がなり、「急いで行くので診察お願いします!!」とゴリ押しさせてもらった。申し訳ない。
病院では裏口から入り、隔離診察室に通される。
診察後にPCR検査キットを受け取り、速やかに自分の車の中で検査作業を行う。
鼻に突っ込むタイプではなく、唾液を大量に出すタイプだったので子どもも安心して行なうことが出来た。
検査キットをスタッフに渡して、解熱剤だけ処方してもらい、帰宅した。
この頃、息子の熱は38.5℃まで上がってきた。
8歳の息子、隔離生活が始まる。
病院から帰宅後、急いで隔離部屋を用意。
ちょうど娘の一人部屋を用意している時だったので、隔離部屋は作りやすかった。
息子にOS-1ゼリーと頓服を飲ませ、隔離部屋で寝かせた。
PCR検査の結果は、順調に進めば翌朝に連絡が来る。
連絡が来るまでは、家族も自宅待機が要される。
そして、「陽性」という結果が出てしまった。
家族は濃厚接触者として確定した。
「保健所から連絡が来るので、何かあればそこで聞いて下さい。」とのこと。
コロナ発症1日目としてカウント開始だ。
ここから家族の体温もこまめに測り始める必要がある。
息子の熱は、38.0~38.5℃を行ったり来たり。
食欲もなく、グッタリめ。(元々 食が細い)
頭痛がツライ時は、頓服を飲ませた。
まだまだ寒い時期だったので、部屋の窓は少し開けて換気しながら暖房は電気代が気になったが仕方がない。
トイレも幸い2つあるので、家族用と息子用を分けることができた。
お風呂も最後に入ってもらうようにして、感染を広げないように心がけた。
発症2日目の熱は、37.8~38.5℃を行ったり来たり。
喉の痛みは少しだけあるようだが、頭痛も無くなり体調は良くなっていた。
1人で寝た事が無かった息子は、やはり心細かったようだ。
普段は真っ暗な状態で寝るのだが、ミニランタンをいくつも置いて明るい状態で眠りについた。
発症3日目からは熱も下がり、元気が有り余って隔離されている息子。
隔離部屋にテレビを運び込んで、アニメを観たりゲームをしたりと一人の時間を過ごしていた。
食欲も戻り、勉強用机で1人YouTubeを観ながらご飯を食べる息子。
なんなら普段より食べるスピードが上がっている。
保健所からの連絡
病院から陽性連絡が来た翌日、保健所(携帯番号)から電話が来た。
「住所、電話番号、発症日」を確認されて終了。
その後、全然連絡がないので、2日後に旦那が保健所に何度も電話してやっと繋がった。
やはり手が回っていなかったのか、慌てた様子で「すいません!今すぐ患者情報を把握するためのサイトを添付したSMSを送ります!」と言われたらしい。
電話後、新型コロナウイルス患者情報等患者把握・管理支援システム(MY HER-SYS)のURLがメッセージ(SMS)で送られてきた。
毎朝、SMSが届き、健康状態を送ることになる。
同時に接触確認アプリCOCOAに登録を促すSMSが来る。
息子が感染者だが、私の電話番号で登録されている為、接触確認アプリは私のスマホで登録することになる。
一応登録してみたが、毎日催促が送られてくるので登録出来ていたのか定かではない。(よく分からなかった。)
その後、保健所から連絡は一切ない。
買い物や仕事など普段の生活は
我が家は、毎週日曜日に1週間分の食料を買い溜めする生活スタイルなので、陽性が確定して直ぐにネットスーパーで食料や日用品を買い漁った。
その後の自宅待機期間中は、ずっとネットスーパーを利用していた。
東京都から自宅療養セットが貰えるということも知らずに…。(後ほど説明)
また、仕事関係はどうだったのか。
旦那の会社は、旦那、私、従業員1人の3人しかいない。
自宅近くに事務所があるが、私は以前から在宅勤務をしている。
なので、事務所には旦那と従業員の2名だけ出社している。
従業員は、元々長女の保育園時代のパパ友なので、家族で旅行など遊びに行く関係だ。
以前、従業員家族も一家でコロナ感染して自宅で仕事をしてもらっていたこともあり、自宅での作業環境が整っている。
両家族と相談した結果、子ども達をリモート授業させていて在宅勤務を望んでいたので丁度良かった。
こういう時、本当に在宅で仕事が出来る環境が有難く感じる。
小学校のリモート授業
月曜の朝、息子の小学校、娘の中学校に欠席の連絡して、リモート授業の準備をしてもらう。
小学校では、まだまだリモート授業に全然対応出来ておらず、10分程度で終わってしまうような課題のみ出された。
夕方、小学校から連絡メールが届く。
「息子のクラス、11人の欠席により3日間の学級閉鎖になります。リモート授業が出来るようにセッティングするので後ほどiPadで連絡します。」
クラスターだったか。
次の日、元気いっぱいの息子は、授業が始まる時間になっても何も連絡がない!とソワソワし始める。
1時間以上が経ち、「担任が発熱でお休みの為、リモート授業が行えなくなった」と連絡が入る。
学級閉鎖中のリモート授業は、他のクラスの先生が他クラスの授業風景を流していたり、簡単な課題を出すだけで終わった。
習い事の公文(かき方、ぺん習字)の先生に連絡して、大量の宿題を送ってもらっておいて良かった。
午前中は学校で推奨している学習支援サービスのeライブラリやタイピングの練習、公文をやらせて、午後はゲーム三昧。
息子は、隔離生活を非常に満喫していた。
中学校のリモート授業
中学校では、コロナ関連で休んでいる生徒向けに授業の様子を配信してくれていた。
しかし、子ども達は教科書やノートをほとんど学校に置いてきてしまっている。
そのため、授業の様子を見ているだけしか出来ない。
授業で配られいるプリントを共有してくれる訳でもなく、何をやっているか分からない事も多かった。
一部の先生は、カメラに向かってプリントを見せてくれたり、話しかけてくれたり、コメントで会話してくれたりしていた。
後々、担任から「現段階のリモート授業は、欠席者の参加型という訳ではなく、あくまで授業風景の動画を配信するだけなので”やりとり”はしないでく下さい。」という連絡がきて驚く。
これは 酷くないだろうか。
学校からiPadが配られて、早8ヶ月が過ぎようとしているのにリモート授業での対応が遅すぎると感じてしまう。
こういう時のためにiPadが配られたはずではないのか。
私の喉、怪しい。発症。
息子発症6日目、朝起きた私の喉が、何だか変な感じがした。乾燥して喉の奥が引っ付いている感じがする。
息子発症7日目、喉の違和感は、少し薄れたがイヤな予感がした。
急遽、息子の隔離部屋を換気して除菌しまくり、娘の部屋へ変形させた。
念のため、娘と部屋を分けて、息子と私は寝室で一緒に隔離生活を送ることにした。
1人で過ごしていた息子が「寝る時だけ寂しい」と言い始めていたので、丁度いいタイミングだったのかもしれない。
息子発症8日目、来た。
朝起きて私の体がダルい。体温計は、37.8℃を表示している。喉の痛みも復活していた。
娘の部屋を用意しておいて良かった。
体がダルかったが、どうしても仕事を提出し終えてから横になりたかったので根性で頑張った。
寝室でもパソコン作業が出来るように。とデスク+モニターを設置しておいた自分を褒めたい。
その後、3日ほど38.5℃程度の熱が続き、徐々に37℃代まで下がることが増えてきた。
体感的にはインフルエンザ並みのダルさと節々の痛み。
そして、尋常じゃない喉の痛み。喉の奥がザラついてる?紙やすりが張り付いているような感じ。
加湿器を稼働させていても喉が乾燥しているように感じて、唾を飲み込むのが非常に苦痛。
徐々に鼻水の量が増え始め、熱が下がると共に咳が酷くなっていく。
鼻水が増えた事により痰が絡むような咳に変化。一回咳き込むと止まらない咳になるので辛かった。
隔離期間が終了しても、3週間ほど咳だけが残った。
使用した薬・漢方は、カロナール(解熱剤・痛み止め)・パイロンPL顆粒(総合風邪薬)・ツムラ漢方麦門冬湯エキス顆粒(せき・たん)・ツムラ漢方桔梗湯エキス顆粒(喉の痛み)トローチ。
一気に全部飲むのではなく、状態に合わせて時間を置いて飲んだりしていた。
今後、家族の感染に備えて2箱セットでAmazonで注文。
13歳の娘、喉怪しい。発症。
私が熱を出した日から7日後、喉の違和感を感じ始めた娘は、自ら、うがい薬を使用していた。
こんな事は初めてだ。
私と息子の隔離部屋に何度も訪れる娘。
「移っちゃうから近寄っちゃダメだよ」と言っても、私と話がしたい。と部屋に入ってきていので、うつる事を覚悟せざるを得なかった。
夜には熱が出始めて、3日間38度超でダルそうにしていたが、その後は平熱になり元気に自分の部屋を整え始めていた。
喉の痛みは、数日続いて消えていった。
濃厚接触者→感染者となった娘は、また学校に行ける日が遠のいた。
学校に殆どの教材の置いていたことで学期末テストの勉強も出来ない。
担任に協力してもらい、校門前に置いてもらい車でピックアップしに行く作戦を取った。
学校復帰はテスト当日。自分の部屋が出来たことによって勉強に専念できる環境は最高のはずだ。
しかし、点数は…。
隔離明けの清々しさ。
結局、我が家族は24日間自宅から1歩も出ることが出来なかった。
感染者本人は10日を過ぎれば、家族に感染者が居ても外出していいのか?
色々検索してみたが、濃厚接触者の自宅待機期間ばかり出てきてしまい明確な答えは出なかった。
感染者1号(息子)による飛沫などの感染力が無くなっていることは分かるが、服やモノに現感染者2号以降(私と娘)の菌が付着していることで他人に移してしまうことがあるのかもしれない。と考えた私。
旦那にも気にし過ぎと言われたが、学校でうつしてしまうのもコワい。
勉強が遅れてしまわないか不安を感じていた旦那は、学校に行かせたがっていたが私は休ませた。
小学校の授業内容の進み具合がそんなに早いと思えないし、多少遅れても数日で挽回できると踏んでいた。結果、休んでも全く問題なかった。
隔離明けした日は、まるで地下牢から出てきたかのような清々しさだった。(知らんけど)
家の中で吸う空気と、まるで違う。
ヒンヤリとした風を感じながら、全身が開放されるような気分だった。
最高だった。
結局、旦那だけ発症しなかった。
家族4人中3人が感染したので、旦那にうつさないように気を付けて隔離部屋に籠っていたが、途中から嫌気がさしてきた。
この頃には、子どもがいる家庭では、家庭内隔離は必要ないと言われるようになっていて、どうせ感染してしまうなら同じ時に一気に感染してしまった方が楽だった。
もちろん、これは結果論。感染しないに越したことはない。
東京都在住の人は、濃厚接触者に対して抗原検査キットを1人2つまで送ってもらえる。
旦那の鼻をグリグリしてやったが陰性。
旦那はインフルエンザ、急性胃腸炎などもいつもうつらない。一体どういう体なんだ。
私が寝込んでいた週末は、料理は旦那がやってくれていたので助かった。
1週間おきに1人ずつ感染して、自宅療養、家庭内隔離、精神的にめっちゃくちゃ疲れた。
学校にも行けず、子ども達がいると仕事も思うように進まず、1日中ご飯の献立を考えるのもイヤになる。
習い事も何日分も休んだ日を振替にしてもらう必要があったし、色々大変。
もうあんな生活は二度と御免だ!
今さら気づいた配給品の存在。
第1感染者である息子の自宅療養期間が終了した日、新型コロナウイルス患者情報等患者把握・管理支援システム(MY HER-SYS)のSMS連絡で「自宅療養終了のお知らせ」が届いた。
そこには、「貸出したパルスオキシメーターは返却してください。」と書かれていた。
「ん?借りてないし、借りられる案内も保健所から連絡が来ていないけど。」と思ったが、自宅療養期間中はなんかソワソワ気持ちが落ち着かず調べるのも億劫になっていた。
上記で書いた東京都から配給される自宅療養セット(食料品・パルスオキシメーター)は、WEBや電話で申込むことができる。
これは、確実に受け取った方が良い。
そして、忘れてはいけないのが、医療保険に入っているのであれば保険給付金の請求。
私は、全く存在を忘れていた。
医療機関や自治体の証明書があれば、請求できる。
私が入っている「オリックス生命保険」でもコロナに対応しているので、生命保険に入っていない人は色々調べてみるのも良い機会だろう。
新型コロナ(たぶんオミクロン)の感染力は、半端ない事を実感した。
皆さんも気をつけて!!!