ほぼ毎日のように使っているモバイルプロジェクター。
AnkerのNebula Capsule IIを購入してから3年間愛用しているが、9月27日にめちゃくちゃ魅力的なプロジェクターが発売された!
ADGETさんにお借りしたので、レビューしていこう。


『Adget Pocket Projector』のスペックと付属品
- プロジェクター本体
- 電源ケーブル
- 専用リモコン
- 単4電池×2本
- 360度回転式マグネット三脚
- 巾着袋
- マニュアル/保証書
| 『Adget Pocket Projector』のスペック | |
| サイズ | 高さ42mm×直径130mm |
| 重さ | 425g |
| OS | Android9.0 |
| 対応機器 | iPhone、iPad、Android、Windows、Mac、Blu-ray/DVDプレーヤー(レコーダー)、ゲーム機(Switch,PS3,PS4,PS5等)、USBメモリ、ストリーミングデバイス(Fire TV Stick、Chromecast、Chromecast with Google TV、Apple TV等) |
| 光源 | LED |
| ランプ寿命 | 平均30,000時間 |
| 投影方式 | DLP |
| ルメーン | 220ANSIルーメン |
| 投影サイズ | 7.5インチ~120インチ |
| 投影距離 | 0.53~5.31m |
| HDR | ⚪︎ |
| アスペクト比 | 16:9 |
| 入力対応解像度 | 推奨:1080Pまで |
| 解像度 | 854×480 |
| 台形補正 | 自動(垂直±40°) 手動(垂直&水平±40°) |
| フォーカス | 手動 |
| 投影モード | フロント フロント天井 リア リア天吊り |
| スピーカー | 3W×2 |
| Bluetooth | 5.0 |
| 内部ストレージ | 32GB |
| メモリ | 1GB |
| 入力端子 | DC×1,HDMI2.1×1,USB Type-C×1(映像入力可),USB2.0×1 |
| バッテリー | 4500mAh |
| 充電完了時間 | 4時間 |
| 騒音 | 28db以下 |
『Adget Pocket Projector』の魅力
可愛いフォルムのデザイン
見た瞬間、UFOを思わせる円盤フォルムに一目惚れ。

プロジェクターは家や会社で使うもの!という概念は取っ払っていこう。
最近では、キャンプやグランピングでプロジェクターを使う人も多くなっているらしい。
手軽に持ち運びたい人にとって、小さくて軽いは正義だ。
付属の巾着も付いている。


公式サイトよりカラーは、ホワイト・グレー・グレージュ・モスグリーンの4色展開。
他社プロジェクターは、ブラック・シルバー・ホワイトが主流なので、グレージュやモスグリーンに魅力を感じる人は多いはず。
全色可愛くて、カラー選びは相当悩んだ。
ホワイトも可愛いのだけれども、グレージュも捨てがたい!


この値段でしっかり明るめ
昼間や明るい場所で使いたいのであれば、ルメーン値が高い方がハッキリ見えやすい。
Pocket Projectorは、部屋を暗くした状態で使うには十分の220ANSIルーメン。
投影方式もLCD方式より明るくて映りが良いDLP方式が使われている。

昼間の室内でもカーテンを閉めれば見れると言えば見れる。
室内が明るいと黒系の発色が悪くなるが、字幕などの白系はハッキリ見える。
明るさやコントラストなど、自分の好みにカスタマイズすることも可能。
公式サイトより投影サイズは、7.5~120インチと幅広いから全く問題ない!
Pocket Projectorの解像度854×480画素と少し低いが80インチほどで見た時には全く問題なく綺麗に見れている。
ちなみに約70,000円のAnker Nebula Capsule IIは、200ANSIルーメンの解像度1280×720画素だ。
Anker Nebula Capsule IIと比較
Adget Pocket ProjectorとAnker Nebula Capsule IIの映り具合を比較してみた。
デスクの上に2つプロジェクターを並べて、約20cmくらい壁から離した状態で撮ってみた。
左: Adget 右: Anker
左: Adget 右: Anker
左: Adget 右: Anker1枚目は、アニメの一コマ。(夜の電気なし)
2枚目は、映画のオプニング。(夜の電気なし)
3枚目は、映画の一コマ。(昼のブラインド閉めてる)
明るさ、彩度、シャープさ共に、Adget Pocket Projectorの方がハッキリしていて、とても綺麗に見える。(設定は両方自動。
解像度も劣っているようには感じない。
台形補正ができて優秀
Pocket Projectorは、垂直(縦)の歪みを自動補正してくれるが、左右(横)の歪みは手動で補正しなくてはいけない。
枠の角4点をリモコンで調整していく。
もちろん、自動で補正してくれる方が楽だが値段を考えると致し方ない。

そして、大幅にハミ出ている。
これを補正していくと、、、

ズーム機能が付いていなくても、縮小サイズに変更できてしまう。
これ本当便利!大満足すぎる。

(分かりづらい映像だったかも)
垂直補正とピント合わせを自動で行われるが、左右の補正機能は付いていない。

レンズ横のフォーカスリングを回して、ピントを合わせていく。
三脚スタンドの取り付けが一瞬
多くのモバイルバッテリーの三脚は、ネジ固定が主流だ。
Pocket Projectorの三脚は、珍しくマグネットで固定できる。

一瞬で取り付け完了。
しかも、かなり磁力が強くて逆さに持ち上げても大丈夫だし、振っても落ちない。



ということは、天井投影も難なくこなす。

上を見上げた格好でも不安定さはなく、三脚はバランスを崩さない。



Wi-Fiが無くても映画が見られる
、NetflixやAmazonプライムビデオなどのアプリをPocket Projector本体にインストールして、簡単にコンテンツを楽しむことが出来る。
【インストールできる主要アプリ】
YouTube/Disney+/Netflix/プライムビデオ/U-NEXT/DAZN/Twitch/YouTube Music/Amazon Music
珍しくDisney+は入っているけれど、Huluは入っていない。
Huluを利用したい人は、Amazon FireTVstickをHDMIに挿して使うか、iPhoneやパソコンを繋げないと視聴することが出来ない。
Pocket Projectorには、内蔵ストレージが32GB備わっていて、映像などのデータをプロジェクター本体の中にダウンロードして保存できるのだ。
Wi-Fiがない環境で映画などを楽しみたい時は、ダウンロード保存を利用する。

事前に(ネット環境がある状態)Netflixなどの映画やドラマを内蔵ストレージにダウンロードしておいてから、保存したコンテンツを投影させればOKだ。
32GBってどれくらいの映画やドラマが保存できるの?と疑問に思う人が多いだろう。
実際に、Netflixで映画やドラマを沢山ダウンロードして何本分のコンテンツが保存できるのか実験してみた。

こんなにダウンロードできるのは凄い。
そして、こんなにダウンロードしても一気に見ないわ!
我が家のWi-Fi下では、1時間ドラマが1分20秒でダウンロード出来た。
ちなみにU-NEXTは、ダウンロード対応デバイスがiPhone/iPad/Androidスマホ/Androidタブレットしかないので、プロジェクター本体にはダウンロード出来ない。
HuluやU-NEXTをWi-Fiなし環境で使いたい場合は、iPhone内にダウンロードしてから画面をミラーリング(iPhoneの場合はiMirror、Androidの場合はEshareアプリ)をさせて投影させることになる。
Nintendo Switchだって楽しめる
もちろんNintendo Switchの映像を投影させて大画面で楽しむこともできる。
通常、Nintendo Switchを別画面に映し出すには、付属のスイッチドックが必要になる。
しかし、我が家では持ち運び用のミニドックをいつも愛用している。
このHDMIケーブルと充電用にType-CケーブルだけでNintendo Switchが使えるようになってしまう。
緊急時はモバイルバッテリーに
Pocket Projectorの内蔵バッテリーは、4,500mAh。
コードレスで映像や音楽を楽しむために内蔵されているバッテリー。
ではあるものの、緊急時にはモバイルバッテリーとして利用することもできる。
4,500mAhなので、iPhoneのフル充電とまではいかないけれど、80%くらいまでは充電できる。

しかし、Type-Cポートで充電できるのは、iPhoneとAndroidスマホだけだった。
iPad、iPad mini、MacBook Airは対応していないようだ。
USB2.0での充電は高速充電とはいかないが、充電できるガジェットの幅は広がる。
ちょっと気になるところ
専用リモコンが使いづらい
使い慣れているAmazonFireTVstickやAnkerの似たリモコンと【ホーム】と【戻る】が逆に配置されているので、ついつい間違えてしまう。
そして、動画配信サービスと十字キーの相性の悪さなのか?
早送り、巻き戻し、一時停止などの操作がよくわからない。(たまに成功する)
また、Google Playストアを使っているモバイルプロジェクターは、Netflixの操作をする時に専用リモコンが使えない。
だが、Pocket Projectorでは、Netflixがリモコンで操作できる!すごい!
と言いたいところだが、完璧という訳ではない。
動画の種類を選ぶ時は、普通に十字キーで操作できるのだが、ドラマなどの『エピソード番号』を選択しようとすると十字キーが使えなくなる。
そんな時は、リモコンをカーソルモードに切り替えて使うことになる。
※カーソルモードは、リモコンをBluetooth接続している状態で、右上のカーソルボタンを数秒長押しすると切り替えることがでる。(カーソルモードから戻す際も同じ手順。)
しかし、このカーソルモード、画面を下にスクロールがすることが出来ない。
十字キーに切り替えて下に移動してからまたカーソル操作ことになる。
まいった。これはかなり面倒な操作だ。

スマホにリモコン操作用アプリ「EShare」をインストールして使う。
プロジェクター内、スマホ内の両方のEshareアプリを開き、デバイスリストからプロジェクターに表示されているものと同じ「EShare-****」を選択する。
Eshareアプリ下のメニューから「Remote」を選択するとスマホから操作することができるようになる。

しかし、これにも欠点がある。
Eshareアプリを使ってスマホやタブレットをリモコン代わりにする時は、Wi-Fiが必要ということだ。ふぅ、大変。
バッテリーがもう少し欲しい気も
4,500mAhは、ちょっと少ないと感じる。
『動画視聴 約2時間(明るさ:自動、音量:10の場合)※設定により変動』とマニュアルには書かれていて、実際計ってみた。
明るさを【高】、音量8で あいみょんのライブ映像を見ていたら、50分でギブ。
映像が止まり、VIVANのドラムが使うような音声案内が爆音で『バッテリーの残量が少なくなっています』と知らせてくれる。
余談だが、この音声案内が爆音なのでメチャクチャ驚く。
(Bluetoothモードに変更する時の音声案内も爆音で切り替えは緊張する)
Adgetさんに問い合わせた結果、音声案内は今後アップデート時に半分の音量に変更予定とのことで一安心。
その後、画像設定から明るさを【自動】に変更して、あいみょんを流し続けた結果、+60分延長して見ることができた。(合計1時間50分)
Wi-Fiなしのオフライン環境+ダウンロード済みコンテンツなら電池の消費が少ないと思うので2時間は超えてくれるかもしれない。と思い、実験。
1時間5分で残量20%のお知らせ、合計1時間54分でシャットアウトした。
あまり変わらなかった。
音楽再生のみだと30時間稼働するようだ。
私は家の中での利用率が95%以上なので問題ないが、コードレス状態で使いたい人はバッテリー容量が気になるかもしれない。

Type-C充電可能だったら、専用の大きい電源ケーブルを持ち歩く必要がなくなる。
キャンプ時など車のシガーソケットで充電できるようになると思う。

音楽用スピーカーとして
Pocket ProjectorのBluetooth機能は、出入力どちらも使える。
出力する時は、自前のスピーカーやワイヤレスイヤホンにBluetoothで繋げて音を飛ばすことができる。
入力する時は、スマホの音楽をPocket Projector内蔵のスピーカーに飛ばして音楽を流すことができる。
しかし、音の響きは物足りなさを感じる人もいるかもしれない。
3Wのスピーカーが2ヵ所付いているのだけれど、重低音が弱いように感じる。
さいごに
モバイルプロジェクターが一般的に使われるようになってきて、中国製の安い製品も数多く販売されている。
日本ブランドの誇りを持って、盛り込む所と削る所にこだわって作ったのではないだろうか。
金額とスペックが見合っていると思う。
めちゃくちゃ安い!という訳ではないAdget Pocket Projectorを選ぶ理由は?と聞かれると、やはり私の中ではデザインが一番の決め手になった。
ガジェット感が少なく、インテリアの一部となってくれる。
購入者のレビューを見ているとデザインに惚れている方が多い印象だ。
今なら楽天とYahooショッピングで購入すると、本品や三脚など全て収納できる専用キャリングケース(通常2,860円)が無料でプレゼントしてもらえるっていう噂。
数量限定なので、早いもの勝ち!





































