家族よりガジェットやインターネットに関する知識はあるものの、インターネット回線は非常に難しい。
以前使っていたWi-Fiルーターの調子が悪くなり、「IPv6対応って何か早そう。」という理由で2019年11月にTP-LinkのArcher A10に買い替えた。
前に使っていたWi-Fiルーターよりは早いが、約85Mbps程度。
爆速という数値に値しない。
「回線周りを調べてみよう」という気持ちのまま1年半が経ちそうになっていた。
そんな時、TP-Link様から新しく発売されたWi-Fiルーター『Archer AX73』を使ってみませんか?というお声を頂いた。
『TP-Link Archer AX73』レビュー
サイズ(W×D×H) |
272.5 × 147.2 × 49.2 mm |
想像より大きい箱が届いたので驚いてしまった。Archer AX73
に付属されているのは、Wi-Fiルーター本体、LANケーブル、充電ACアダプタ、かんたん設定ガイド、SSID&パスワード、説明書。
天板のデザインが格好いい。なんとなく映画「ヴェノム」を思い出す。
このベンチレーションホールを魚のウロコ状にし、通気性を良くすることで中に籠ってしまう熱を逃がすため。
Archer AX73のプロセッサーは1.5 GHz トリプルコアCPUなので、高画質の映画などのダウンロードもモタつかずスムーズに進めてくれる。
裏側も同じデザインで通気性は抜群。
左右2ヵ所あるのがフック用の穴。これで壁掛け可能となっている。
6本のアンテナは自由自在に動かすことが出来て、1つ1つご丁寧に保護フィルムが付けてある。
Wi-Fiが繋がる機器を探し当て、特定の方向に電波を送ってくれるビームフォーミングにも対応している。
接続台数が最大80台までとなっていて一般家庭には必要ないかと思われるが、家中にある家電やガジェット、スマートホーム機器を接続させていくと結構な数をWi-Fiに繋げていることに気づく。
裏側に各ボタンやポート類が集約されている。
WANポートも4つのLANポートも全てギガビッド対応なので、どこに挿しても1000Mbps(1Gbps)まで速度が出るのは嬉しい。
もちろん有線LANで繋げる機器も1000Mbpsに対応していなければいけないので、パソコンのスペックなどが「1000BASE-T」や「10GBASE-TX」になっているか確認しておこう。
側面にはUSB 3.0ポートがあり、HDDやNASなどを接続して同じネットワーク上でデータ共有することができちゃったりする。
Archer AX73のスペック | |
接続環境 | 3階建て(戸建て) 4LDK(マンション) |
接続台数 | 最大80台 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 IEEE 802.11ax/ac/n/a 5 GHz IEEE 802.11ax/n/b/g 2.4 GHz |
Wi-Fi速度 | 5 GHz: 4804 Mbps (802.11ax, HT160) 2.4 GHz: 574 Mbps (802.11ax) |
周波数帯 | デュアルバンド |
アンテナ数 | 高性能固定アンテナ×6本 |
ストリーム数 | 6 |
MU-MIMO | 4×4 |
OFDMA | ○ |
ビームフォーミング | ○ |
プロトコル | IPv4 IPv6 IPv6 IPoE対応 |
WANタイプ | 動的IP 静的IP PPPoE PPTP L2TP v6プラス DS-Lite |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード(アクセスポイントモード) |
プロセッサー | 1.5 GHz トリプルコアCPU |
メッシュWi-Fi | OneMesh™ 対応(TP-Link社) |
有線ポート数 | ギガビットWANポート× 1 ギガビットLANポート× 4 (うち2つは静的リンクアグリゲーション対応) |
有線LAN速度 | 10/100/1000Mbps |
USB | USB 3.0ポート× 1 |
Wi-Fi暗号化 | WPA WPA2 WPA3 WPA/WPA2-Enterprise (802.1x) |
セキュリティ | SPIファイアウォール アクセスコントロール IP & MACバインディング アプリケーション層ゲートウェイ HomeShield(TP-Link社) |
4K通信 | ○ |
VANサーバー | ○ |
の特徴でもあるWi-Fi 6。
現時点のWi-Fiとして一番高速で通信できるWi-Fi6は、より多くのデータを安定して高速に多数の端末に届けることができる。
やっと私のApple製品達が本領発揮させる時がきた。
そして、もう一つの特徴がIPv6 IPoEに対応しているということ。
IPv6 IPoEは、接続サービスのことを表していて、時間帯によって速度変化してしまっていた接続方法とは違い、いつネット通信をしたとしても高速を保って安定させてくれる接続方法だ。
IPv6 PPPoEには対応しておらず、IPv6 IPoEに接続している時はHomeShieldやVPN接続に制限がかかってしまうことも知っておこう。
これは、契約している回線側も対応している必要があるので確認しておこう。
我が家のインターネット回線はauひかりを利用しているのでIPv6 IPoE対応だ。
auひかり(ホーム用)に繋げてみる
を契約している人は、ONUとホームゲートウェイの2台設置していると思う。
ONU⇒ホームゲートウェイ(WANポート)⇒ホームゲートウェイ(LANポート)⇒Wi-Fiルーター(WANポート)という形でLANケーブルを取り付ける必要があり、このLANケーブルの種類も高速に対応したカテゴリを使わなければいけない。
カテゴリ | 最大通信速度 | 伝送帯域 |
CAT5 | 100Mbps | 100MHz |
CAT5e | 1Gbps | 100MHz |
CAT6 | 1Gbps | 250MHz |
CAT6A | 10Gbps | 500MHz |
CAT7 | 10Gbps | 600MHz |
CAT7A | 10Gbps | 1000MHz |
CAT8 | 40Gbps | 2000MHz |
我が家のONU=ホームゲートウェイ間がCAT5、ホームゲートウェイ=Archer A10間がCAT5eで繋がれていた。
CAT7以上は一般家庭で使うには不向きなようだ。色々な設定をしていないとノイズの原因になったり逆に速度が遅くなってしまうらしい。
これをどちらもCAT6Aにしただけで速度が3倍増。
もっと早く気づいていれば…。
Archer AX73に付属されているLANケーブルはCAT5e。
付属LANケーブルは使わず、CAT6AのLANケーブルを別途で購入した。
STPケーブルというノイズに強いケーブルを選んでみたが、回線混雑が少ない一般家庭にはあまり必要なさそう。
ホームゲートウェイとWi-Fiルーターは隣に置くので、長さは0.5mでも長いと感じる。
ちなみに私が使用していたホームゲートウェイがめちゃくちゃ古い型だったので、auひかりに最新のモノに変更してもらった。(変更手続きに3,300円かかった。)
さて、ケーブル類を取り付けたら、Wi-Fiルーター側の設定だ。
「TP-Link Tether」を使ってルーターのかんたん設定
TP-Linkはかんたん設定用アプリがあるので、サクッと設定したい方は利用しよう。
TP-Link Tether
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もちろん、パソコンからブラウザで設定することも可能だ。(http://tplinkwifi.net/)
ブラウザで設定すると細かい設定もできる。色々設定が必要な方はオススメ。
ホームゲートウェイ(BL1000HW)は無線LANルーター機能も備わっているので、別途でルーターを取り付ける場合は動作モードを「ブリッジモード」にする必要がある。
しかし、ブリッジモードにするとセキュリティ関係が使えなくなってしまう。
Archer AX73に付いているHomeShieldを使ってみたかったので試しに、DMZ下の「ルーターモード」にしてみることにした。
参考URL:https://www.tp-link.com/jp/support/faq/2000/
試してみたものの何故か回線速度が下がってしまうので、今のところはブリッジモードで繋げている。
さて、設定が完了して気になる速度は…
669Mbps!
Archer AX73に変える前の約7倍早いスピードが出ている!嬉しいすぎる!
ヤバい。Wi-Fi6非対応のWindows10のパソコンでも1Gbpsを振り切るレベルにまで達している。
家のWi-Fi、1Gbps出るようになった!
ヤッピー! pic.twitter.com/CGIOxUntFo— erina (@erina_spielen) April 17, 2021
まとめ
Archer A10ももちろん良い製品だったが、Archer AX73のスペック高&コスパの良さに驚いた。
子ども達もフォートナイトをやるようになってから、速度を気にし始めていたので高速通信になって喜んでいる。
中1になった娘は、友達とビデオ通話することが増えたり、チャレンジタッチのオンライン授業が日常になってきていて画像の遅延から解消された。
我が家は狭めの3階戸建てなので、2階のリビングにArcher AX73を設置していて1~3階どの位置でも快適に過ごせている。
しかし、大きい戸建てだとWi-Fiの設置場所によっては電波が届きづらいこともある。
Archer AX73はメッシュ(無線中継器)が対応なので、電波を届かせた部屋のコンセントなどにメッシュを挿しておけば電波範囲を広げることができる。
4月2日に発売されたばかりのTP-Link RE330は同メーカーで相性が良いのでオススメ。
高速回線の快適さに慣れてしまうのもコワイが、これを機に4KモニターやVRゲーム機に手を出したいと思っている。